ボーンシックネス 最怖ゾンビ軍団襲来

DVDを再生した瞬間、DVで撮影したかのような映像が目に飛び込んできて「しまった!これ系の映画か!」と思った。しかしいつものことだがJVDとかはいったいどうやってこういう映画を見つけてくるのだろうか。
ストーリー:友達が骨の病気なので治療してやろうと思って墓場から掘ってきた人骨を食べさせていたら、友達は人間の骨を食ったり口からミミズを吐いてそれをまた食ったり口からビニール袋を吐き出してその中から新たな生命体が誕生したりするゾンビのような怪人になってしまった。一方そのころ、墓場から死人が甦って人間を襲って、はらわたをひきずり出して食ったりする事件というか事態が勃発する。一方そのころ骨食ってゾンビみたいになった人のもとになんか悪魔みたいな人があらわれて「墓場の骨は俺達の食糧だ。勝手に食いやがって」と怒ってガイコツの上半身を2体背中に突き立てて、顔面の皮を剥いで首を切り落として殺害。その後墓場から甦った死人どもの手により人類は滅亡。
この映画は主にブライアンとジョージという二人組によって作られている模様ですが(主演もその二人)そういった自主映画まがいの、役者に見える人間が一人も登場しない映画にしてはかなりできがいいと思います。104分という収録時間は多少長すぎる気がしますが、その大半は人間のはらわたを引きずり出したり顔面を破壊したりするシーンなので早送りしても支障はないです。特殊メイクとかかなりがんばっていて感心する。前半に意味のわからないシーンなどが多いが最終的に全てがつながるのは驚いた。いや驚きはしないが。ちゃんとストーリーになってるじゃないか。
この映画の真骨頂は主人公が死んで事件が終わったと思わせてからである。ホームセンターの駐車場みたいなところで墓場からよみがえって死人どもと、迷彩服を着て顔に迷彩のペイントまでした特殊部隊らしい人たちが戦う場面は一見の価値あり。ホームセンターの駐車場みたいなところでカークラッシュなどの決死のスタントを演じている。
前半少々かったるいが最後の最後まで見せ場が詰め込まれていて、ブライアンとジョージの映画作りに対する真剣な姿勢が感じられて好感が持てる。笑える要素が少ないのが難点かもしれないが状況そのものがギャグともいえるのでまあいいとする。
JVDとしては珍しく当たりだがだからといってJVDらしさは失われていないので、それ系の人にはおすすめ。でも見て怒ってもおれのせいじゃない。センスとしてはドイツのあいつらに近いがもうちょっとまともかも。ラストはなんかキレイ。エンディングの映像が一番おすすめかも。
爆笑度 ☆☆☆☆
バイオレンス度 ☆☆☆☆☆
発狂度 ☆☆☆☆☆
怪奇度 ☆☆☆☆☆
男泣き度 ☆☆