ブロセリアンドの魔物

ブロセリアンドの魔物 [DVD]
近年、名作「ジェヴォーダンの獣」を筆頭に、「クリムゾン・リバー」シリーズ、「ヴィドック」などの映像美と頭のネジが外れたような展開を主な特徴とする映画を世界に向けて発信している国・フランス。これもそのフランス映画。
途中まではわりと普通の犯人探し系ミステリーだ。「フランスの女の子はかわいいなあ」とか思いながら見てた。別にフランスでも日本でも韓国でもアメリカでもかわいいけど。この主役の人は、「ヴィドック」に出てたようだが、出てたっけ?ていうかあの映画女の子いたっけ?なんか中年男性しか印象にない映画だったが。それはさておきこの映画の主な展開はドルイドの秘術を現代に復活させようとする連中の起こす連続猟奇殺人事件を描く。意外な真犯人というか意外でもないというかなんとなく微妙な感じを受けるところは、ある意味ダリオ・アルジェント系?その意外な真犯人が出てきたところで、「魔物」というのはたんなる人がファンパラみたいなマスクと革ジャンと鉄の爪でコスプレしていただけということが判明するのだが、そこからこの映画は様子がおかしくなる。
なんと本当にそのドルイドの儀式は成功してしまって、本当にその人(魔物の格好して人を殺しまくってた人)はプレデターみたいな怪人になってしまうのだ!(劇中では「モリガン」という名前。ドルイド最強の妖怪の名前らしいがそこまでは自分は勉強していないので本当にそういうのがドルイドの伝承上存在するかは不明・いや待て、なんか「バルキリーに近い精霊」というあれでモリガンというのがいたような気がする・・・)このプレデターもどきは円盤ノコギリのついた槍を武器に人を殺す。プレデターというか、東映のに出てくる怪人みたいだ。そこまではまだいいが、その東映怪人になってしまった人の仲間(一緒にドルイドの儀式を行った人)は、怪人の恐ろしさにびびって爆弾で儀式を行った洞窟ごと爆破してしまおうとする。爆破するくらいならなぜそういうものを復活させようとするんだ。しかも、爆弾をあらかじめ用意していたということは、万が一本当に儀式が成功したら、怪人が出現するところだけ見て、危ないから爆弾で吹っ飛ばそうと最初から思っていたということか?遊び半分にも程がある。
怪人モリガンは、女子大生二人と互角に戦ったりする。意外と弱い。二対一とはいえ女子大生と互角。ドルイド最強の精霊なのに。しばらく戦って優勢にはなるが。あと、こいつを倒すのは意外と簡単だった。
つまらなくはないし悪い人(あれになってしまった人)が儀式の完成のために自分の彼女の首を切り落とすシーンは、スパーッと爽快で首切りシーンとしては映画史上屈指の出来映えだが(そこだけ、やけに力が入っている気がする)、フランス映画としては映像的に弱い。後半の舞台が洞窟内になるせいか。突っ込みどころはフランス映画らしく満載。おれのフランス映画に対する認識は誤っているのだろうか?
爆笑度     ☆☆☆
バイオレンス度 ☆☆☆
発狂度     ☆☆☆☆
怪奇度     ☆☆☆
男泣き度    ☆☆
思うんだがこのデザインだと、改行すると勝手に一行空いてしまう仕様はなんとかならないものか?↑や↓の空行は勝手にそうなってしまうんです。実は。
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