テキサス・チェーンソー・ビギニング

若き日のレザーフェイスがチェーンソーで人間をブッた切って殺しまくる爽快大作。まさに映画とはかくあるべきである。
ビギニングと銘打たれていてレザーフェイスの生い立ちなどが語られてはいるが、前作にあたる「テキサス・チェーンソー」とのつながりはあまり感じられないので実質的には「悪魔のいけにえ」の2度目(厳密には3度目?4度目?あれ?)のリメイクに近いと思う。「悪魔のいけにえ」のリメイクとして見ると、今まで作られた中でも出来がいいほうなんじゃないの?個人的主観だけど。ベトナム戦争とか暴走族とか、70年代風要素がいやというほど詰め込まれていてミスター70年代の異名をもつわたしとしては感涙を越えて噴き出してしまう。そこまで70年代か!そこまでしないと70年代とわかってもらえないのか!頼りになる助っ人キャラとして登場したハーレー乗りの兄ちゃんが豪快にチェーンソーで体をブッた切られる様はなかなか見ごたえがある。
さんざんいじめられた被害者側の人が逆襲に転じる気分爽快な場面があるのはこれ系の映画としてはけっこう珍しいかもしれない。ボコボコにされるのはレザーの後ろ盾で偉そうにしているオヤジというのがポイント。最強レザー様は負けない。
レザーフェイスが「顔面に傷害のある人」という設定はどうなんだろうか。「クライモリ」なんかもだが欧米ではそういうことに対してまだわりとおおらかなんだろうか?
爆笑度 ☆☆☆☆
バイオレンス度 ☆☆☆☆
発狂度 ☆☆☆☆
怪奇度 ☆☆☆
男泣き度 ☆☆☆